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Q17 宇宙エレベーターに乗っているときは気分は悪くならないのですか。

A17 気にするほどのことはありませんが、人によっては乗り物酔いの症状が出るかもしれません。

乗り物酔いは、内耳【ないじ】の中にある身体の平衡【へいこう】機能をつかさどる器官が、乗り物の動きによる慣れない刺激を繰り返し受けることで、脳から自律神経に異常な信号が送られて起きるといわれています。頭痛、生あくび、冷や汗、嘔吐【おうと】などの症状が起きます。

乗り物の種類によって、車酔い、船酔い、宇宙酔いなどともいわれ、ジェットコースターなどの遊具でも起きるようです。車酔いや船酔いでは、前後左右の動きに比べ、上下の動きの方が、症状がひどくなるといわれています。

宇宙エレベーターのクライマーも、動く乗り物である以上、人によっては乗り物酔いの症状が出てしまうのは、避けられないでしょう。しかし、クライマーの上下の動きは精密に制御されるので、低軌道高度までしか行かない場合は、あまりひどい乗り物酔いにはならないはずです。地上のエレベーターで酔わない人は、宇宙エレベーターでも酔うことはないでしょう。ただし、静止軌道高度まで行く場合には、無重力状態になるので、宇宙酔いは覚悟しておいた方がよさそうです。

宇宙エレベーター酔いがあるかも
もしかすると、宇宙エレベーターに特有な酔いがあるかもしれません。宇宙エレベーターのケーブルは、地球の自転と同期して回っているので、ケーブル上を移動するクライマーに乗っている人は、進行方向、つまり、ケーブルに沿った方向に対して横向きに、コリオリ力を感じます。回転しているものの上で運動する物体が、進行方向に垂直に働いていると感じる力を、コリオリ力といいます。

重力の他にコリオリ力も感じると、クライマーに乗っている人には、床が斜めになったように感じます。視覚的な水平と身体感覚的な水平が一致しないので、乗り物酔いの症状が出る可能性があります。宇宙エレベーター酔い、と呼ばれるようになるかもしれませんね。(佐藤 実)

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