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GSPECキックオフを開催

2017/03/11

GSPECキックオフを開催

 今月2日、宇宙エレベーター協会(JSEA)主催で「GSPECキックオフ」と題し、JSEAの新しい企画発表や、宇宙エレベーターに関する意見を交わすパネルディスカッションなどのイベントが都内で行われました。


 JSEAの今後の活動発表も兼ねた催しで、JESA会員や宇宙開発関連機関の方々など、約100人が参加。はじめに大野修一会長が「地球の外に資源を求める時代が来る時、ロケットではない宇宙エレベーターが必要なのではないか。太陽系には宇宙エレベーターが設置できる衛星は多い。実証実験の先に、大物流網が太陽系にできあがって、外型にも広がる礎になるのではないか。宇宙エレベーターが必要だと思う理由はここにある」と述べて宇宙エレベーター研究の意義や、人類の活動圏が広がっていく可能性などを強調しました。
 続くパネルディスカッションには、宇宙飛行士の山崎直子さん、『機動戦士ガンダム』の富野由悠季監督らJSEAの顧問、フェローを務める方々が出席。宇宙へ行く動機について、冨野監督は一昨年放映され、宇宙エレベーター「キャピタル・タワー」が登場する『ガンダム Gのレコンギスタ』(Gレコ)について触れ、「Gレコで宇宙エレベーターにかかわる課題は絵として示せた。大野会長の話は夢物語だと思うが、実際に月まで一度は人が行ったので、間違いなく人類の第二の認知革命が始まっていると理解している。おそらく我々は、太陽系全体を生活圏とすることも不可能ではないのではない」と強調。


 山崎さんは国際宇宙ステーション(ISS)に滞在した経験を振り返りながら、「ISSの滞在はあっという間に過ぎて、もっといたかった。しかし移住するなら1人でなく皆と一緒に行けるコロニーが必要。そういうのが造れたらいいと思う」と話し、昨今の火星開発構想などの例を挙げて、「こういう話を考えると宇宙エレベーターもできない規模ではないかも。技術的にこれからだが、大きな目標を掲げることで、技術はついてくるのでは」という展望を述べました。

 後半では、大野会長が、米ネバダ州で実施を目指している大会「GSPEC」の構想を説明。GSPECはこれまで国内で行ってきた「宇宙エレベーターチャレンジ」を大規模に実施するとともに、人型のロボットを降下・着地させる競技も併催するもので、現在は構想段階。会場の参加者の方々に助力を呼びかけましたが、出席者からは「ロボットを組み合わせることに意味があるのか」と批判的なご意見もいただきました。
 この後、STARS-Cや、第23期学術の大型研究計画に関するマスタープラン(マスタープラン2017)に採用された「宇宙インフラ整備のための低コスト宇宙輸送技術の研究開発」などについて発表などが行われました。参加者の皆様、誠にありがとうございました。