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SPECで使用したベルトとロープについて

2013/09/09

SPECで使用したベルトとロープについて

8月第2週に実施された宇宙エレベーターチャレンジSPECでは、高い引張強度と耐熱性が必要となるテザー(ロープ並びにベルト)に、帝人様が製造するパラアラミド繊維テクノーラをご提供いただき使用しています。8月には帝人様からのプレスリリースも発行されています。
SPECでは、昇降するクライマーが使用するローラーが空転、(ロープ/ベルト)テザーが解けてしまう事例が2010年より散見されたため、ベルトテザーに関しては2011年より100%テクノーラでできたものに変更しています。このベルトの製造には、耐熱ベルト製造で実績のある金野産業株式会社様にご協力いただいています。(ベルトの断面は幅35mm、厚さ2mm)
IMAG0276.jpgワインダーに巻き取られていくドラムで納品されたロープテザー

また、ロープについても2012年に同様なローラー空転による溶解事例が複数回(SPEC2012、EuSPEC)現れたことから、SPEC2013からは外層をテクノーラでカバーする2重(カーンマントル)構造としており、こちらはロープ製造大手の株式会社テザック様にご協力していただいております。

P1040563.JPG1,200m上空に伸びるテクノーラベルト

ベルトもロープも通常の使用においては十二分すぎる耐熱性(熱瞬間300°)と高張力(上記ベルトで40kN以上)を備えていますが、クライマードライバーの燃焼や樹脂ローラーの長時間空転などの状況や運用引張り力に対する安全率(10倍×2本)などを考慮して、実際に使用できる最高スペックのものを使用しています。

P1040543.JPGバルーン直下で接続されているベルトテザーとロープテザー

※ 「テクノーラ」(パラ型アラミド) は帝人株式会社登録商標です。